銀行融資とノンバンクの事業ローン借入で資金繰り

会社や個人事業主が商売・事業に必要な資金のことを総称して事業資金と言います。

事業資金の融資は銀行などの金融機関や政府系金融機関である日本政策金融公庫から借りるのが一般的に周知されていますが、消費者金融や信販会社などの民間企業のノンバンクも事業資金の融資を行っています。

資金繰ラウンジ編集長
資金繰りで困る場合もありますので、融資を受けて借入するにあたって銀行融資とノンバンク融資の違いをきちんと自分が理解しておくために、このサイトを作りました。

銀行員として10年ほど勤務していた融資営業の方や、信用金庫で支店長を経験している方に金融機関側の視点で記事を多数書いてもらっていますので、なかなか外からではうかがい知れない銀行融資や信金融資の実態をつかめるかと思います。

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銀行融資とノンバンクの事業ローンの比較点

まずノンバンクの事業ローンの特徴と銀行融資との違いを列挙します。

審査基準

銀行の審査基準は返済可能かどうかと合わせて、将来の会社の見通しも重要視されます。

3期連続で営業赤字であり、債務超過に陥っている会社はいくら短期的な資金繰りで返済可能であると判断できたとしても、業況が上向く材料が見つからない限りは融資が出ないことがあります。

一方、ノンバンクの審査基準は返済可能かどうかだけです。

その資金が会社へ注入されることによって会社の業況が将来どうなるかはあまり考慮されませんので、提出に必要な書類も少なくてすみますし、審査にかかる時間も短くなります。

また、審査の通過率も圧倒的にノンバンクの方が高くなります。

審査内容

銀行審査の内容は、決算書や確定申告書に加えて様々な資料の提出が要求されます。資金繰り表、売上や仕入れの実績、工事の受注明細などです。

また、銀行員とのヒアリングも非常に重要で、経営者としての資質なども審査の材料になります。

一方、ノンバンクの審査で参考にされる情報は決算書や確定申告書のみと言っても過言ではありません。

ノンバンクの審査ではお金を返済できるかどうかを判断する過去の実績のみが重視され、将来性やビジョンや経営者の資質などはほとんど考慮されません。

融資スピード

銀行審査では、新規で銀行から融資を受ける場合には2~3週間程度の時間を要します。
決算書などから判断される企業審査に加えて、将来性も判断されます。
審査そのものの内容が多岐にわたることに加えて、信用保証協会付の審査、銀行支店の審査、銀行本部の審査と審査の段階が何段階にも分かれているため、融資までには時間がかかります。
一方、ノンバンクの審査は決算書類を対象として審査だけですし、銀行のように何段階にも審査が分かれているわけではありません。
最短即日や翌日融資というノンバンクも少なくありません。
そもそもノンバンクには銀行から融資を断られた事業者が融資を申込んでくることが大多数です。
そのような時にはお金の入用も急ぎである場合がほとんどです。
このため、銀行とくらべて審査が簡単でスピードが速いという点がノンバンクの売りでもあります。

金利

前述したように、ノンバンクの金利は消費者金融の個人向けカードローンとほとんど変わりません。
一方、銀行にとって事業融資は単に収益性という観点を超えて非常に公益性の高いものとなっています。
銀行は取引先の企業が成長することによって、地域経済の発展や、雇用の確保や、従業員との取引拡大という指名を負っているためです。
そのため、銀行の事業融資の金利は1%~3%程度の低金利であることが一般的です。

担保

前述したように、運転資金の融資であれば銀行は担保を要求しないケースがほとんどです。
一方、ノンバンクの場合には担保を要求されるケースもありますし、これが悪徳業者の場合にはほとんどと言っていいほど担保を要求されます。

銀行融資のメリット

銀行融資のメリットはやはり金利が低い融資を受けることができるという点にあります。
また、銀行は事業資金を融資している企業はお客様であると同時に地域の発展のためのパートナーとして扱うため、融資残高があるうちはいつでも経営の相談に乗ってくれますし、経営に有用な情報を無償で提供してくれます。

銀行融資のデメリット

銀行融資のデメリットは提出書類の多さ、融資までにかかる時間です。
先ほどから説明しているように、銀行は単に決算書類だけ見て審査を判断しているわけではありません。
そのため、様々な書類の提出が要求されますし、審査の段階も何段階もあるため、審査には時間もかかります。

ノンバンクのメリット

ノンバンクのメリットは審査の基準が銀行よりも甘いため、銀行から借りることができなくなった事業者でも融資は可能であるという点と、融資までのスピ―ドが早いという点にあります。
また、書類の提出や面倒な手続きも銀行融資は不要であるという点もメリットの1つです。
どうしても資金繰りに困った時や、とにかく急いで資金が必要というような時にノンバンクの融資は強い味方です。
また、ほとんどの銀行融資の場合には納税証明書の提出が必須です。
しかし、ノンバンクの借入れには納税証明書の提出が必ずしも要求されないため、税金の滞納によって銀行から融資を受けることができない企業もノンバンクからであれば融資をうけることができる可能性があるという点もメリットです。

ノンバンクのデメリット

ノンバンクのデメリットはやはり金利が高いという点にあります。
また、銀行よりも無責任であるという点です。
ノンバンクの融資は完全に収益目的であるため、一度融資をしたらその後の業況がどうなろうと、返済さえしてくれればOKという観点です。
資金繰りや経営などの相談には乗ってくれません。
銀行とノンバンクのメリットとデメリットは非常に対照的で、双方のデメリットが双方のメリットとなっています。
違いをよく理解して、利用しましょう。

 

ノンバンクからの借入れは銀行審査でマイナスになる?

個人のローンでは消費者金融などのノンバンクからの借入れがあるとそれだけで銀行審査にはマイナスとなります。
では、事業融資ではどのような扱いとなるのでしょうか?

マイナスになるが保証協会の枠が残っていれば大きな問題はない

決算書には借入金の明細が表示されます。
この際、ノンバンクからの借入れがあると銀行は「この借入は何?」と疑問には思いますが、この借入金の返済が正常に履行できており、新規に銀行から借り入れても特に返済に問題がなく、融資に妥当性があれば融資を行います。
ノンバンクの借入れは銀行が利用する信用保証協会の保証枠とは別枠ですので、財務上問題のある借入れでない限りはノンバンクからの借入れがあるというだけでは問題にはなりません。

不動産登記簿謄本が実は重要

銀行は新規で融資を行う事業者や代表者の不動産の登記簿謄本をチェックすることがあります。
これは、前述したように、おかしな企業からお金を借りて担保を設定されていないかというチェックを行うためです。
会社の決算内容に問題がなくても、何らかの理由でノンバンクからお金を借りて抵当権が設定されていた場合には当該借入金について銀行は徹底的に調べます。
この際、融資金が返済不能になっていると判断した場合には融資を行わないこともあります。
筆者が銀行員時代、同じように登記簿謄本を取得したところ、財務上は全く問題がないのに、税金の未払いによって、不動産差押の仮処分が登記されている会社がありました。
登記簿謄本をとって、ノンバンクからの抵当権などの怪しい登記がある場合には融資を行わない場合もあります。

 

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銀行の事業者ローン、ビジネスローンとは

銀行のホームページには事業者ローンやビジネスローンという紹介が乗っていますが、これはどのような意味あいのローンなのでしょうか?

ホームページなどに記載がある商品は基本的にパッケージ商品

銀行のホームページなどに記載がある事業者ローンやビジネスローンはすべてパッケージ商品で、誰が借りても同じ条件の融資であると考えてください。
パッケージ商品とは①保証会社の有無②融資期間③金利(会社の業況によって金利区分がが分けられている場合もある)④融資限度額⑤資金使途
などがあらかじめ決められている商品ということです。
ホームページに記載されているということは不特定多数の人に告知しているということであり、皆に平等に同じ条件が適用される商品です。
銀行と初めて取引を行う場合にはほとんどこのパッケージ商品しか借りることができないと考えてください。

保証付き融資が基本

ホームページに広告していて不特定多数の人向けの商品であるということは、申し込んでくる人が海のものとも山のものとも分かりません。
そのような不特定多数の人向けに「無保証で、いくらまで融資します」ということを銀行は言えませんし。銀行にとってもリスクが高すぎます。
そのため、銀行のパッケージ商品のほとんどは信用保証協会か民間の保証会社の保証がついていることが基本です。
銀行のホームページに載っている商品の商品概要をよく見てみると「保証会社(協会)の保証が付くこと」が融資の条件としてしっかりと記載されています。

銀行のプロパー融資とは別

プロパー融資とは銀行が無保証で融資を行う融資です。
保証料がかからないというメリットが利用者にはありますが、銀行にとってはリスクの大きい貸出です。
そのため、プロパー融資は銀行とある程度の取引実績があり、よほど信用力のある事業者に対してしか行いません。
不特定多数向けのパッケージ商品とは明確に異なります。
また、プロパーでなくても、銀行との相談の上、金利や期間や金額を決めて、通常の保証で保証協会に融資を行うという融資も銀行にはありますが、この方法もパッケージ商品ではないためホームページへの記載がありません。
こちらの方法もパッケージ商品では対応できない条件によって融資受ける必要があるからこそ行うものですので、個別に銀行員と相談して条件を設定することになります。

この辺を銀行員が徹底的に解説したページがこちら↓
銀行の保証協会付き融資と銀行プロパー融資の違い/審査が厳しいのは?

銀行融資の特徴や審査・融資の流れは、別途、特集ページで↓
銀行融資で事業性資金や創業資金を初めて借りる!条件 流れ 金利相場

ビジネスローンのメリットは融資スピード↓↓
<至急急ぎ>事業資金融資 運転資金借入にビジネスローンの活用!
審査と金利で銀行とノンバンクの違い比較

 

ノンバンクの事業ローンの特徴

ここではノンバンクの事業ローンの特徴を最後にまとめておきます。
主な特徴は以下の6点です。

銀行で融資が出ない企業でも柔軟に対応

ノンバンクの審査は銀行のように厳格ではありません。
銀行は事業融資に関しては、当該融資金が返済可能であるかどうかだけではなく、融資によってその企業の将来性があるかどうか、今後も事業活動の中で雇用や投資といった行為によって地域に貢献していけるように企業を導くという大義があります。
個人向けのカードローンのように単に収益目的の融資ではありません。
そのため、救っても将来性が見えない企業には融資を行わないこともあります。
ノンバンクの融資目的は完全に収益目的です。
そのため、長期間赤字が続いており、今後売上の回復が見込めないような企業であっても、返済可能であるとさえ判断できれば融資に応じてくれる場合もあります。
銀行審査に関しては、今後の会社の見通しなどを証明する書類などの様々な書類の提出が要求されます。それに伴い審査にもだいぶ時間がかかりますが、ノンバンクの審査の観点は返済可能か否かだけですので、銀行審査よりもかなりハードルが低く、時間もかからないと言えるでしょう。

信用保証協会や政策金融公庫からの融資とは別枠

銀行や信用金庫などの融資には信用保証協会の保証を付けるのが一般的です。
信用保証協会には当該企業に対する保証限度額というものが定まられており、いかに取引する金融機関を変えようとも、限度額以上の信用保証協会付の融資を受けることはできません。
また、政策金融公庫にも当該企業に対する融資限度額というものが決められています。
ノンバンクの融資は信用保証協会や政策金融公庫の融資とは別枠ですので、銀行や公庫から借りることができなくなった人でも融資を受けることができる可能性があります。
ノンバンクは最後の駆け込み寺的な役割を果たしているという側面もあります。

融資までのスピードが速い

ノンバンクの審査は銀行と比べて圧倒的に融資までのスピードが速いというメリットがあります。
前述したように、ノンバンクの審査は返済可能かどうかです。
会社の将来性や可能性などはそれほど審査の際に考慮に入れません。
そのため、審査にかかるスピードは圧倒的に早く、最短で申込日翌日には融資というケースもあるようです。
月末付近になって明日までにどうしても資金が足りないというような場合にもノンバンクの融資は強い味方です。

金利が高い

ノンバンクの事業融資は、銀行融資のように社会的な貢献という側面はありません。
個人向けカードローンと同じく完全に収益目的です。
そのため金利が高いという特徴があります。
最も人気があるノンバンクであるビジネクストの金利は100万円未満13~18%、100万円以上8~15%となっており、系列会社のアイフルの個人向けカードローンとそれほど変わらない金利となっています。
融資までのスピードが速い、銀行より審査が甘い、金利が高いという3点から鑑みると消費者金融カードローンの事業版であると考えた方がよいかもしれません。

担保を要求されることも

ノンバンクの中には担保を要求されることもあります。
銀行や公庫では設備資金でもない限り基本的に担保は要求されません。
ノンバンクも原則担保不要と謳っている業者がほとんどですが、実際には担保を要求されるケースも少なくないようです。

悪徳業者に注意

ノンバンクの中には悪徳業者もいるので要注意です。
銀行からお金を借りることができなくなった会社をターゲットにして少額のお金を貸付ます。
悪徳業者は返済されるかどうかすら考慮に入れていません。
そのような業者はほぼ必ず担保を要求します。
返済不能となった時に抵当権を行使して不動産を取得します。
目的は最初から担保となった不動産であるため、返済されるかどうかはそれほど重視していません。
筆者が銀行員時代には、倒産した会社の不動産の登記を見ると、3番抵当あたりに○○商事などという謎の業者の抵当権がついていることがありました。
倒産前の会社が資金繰りに困窮して、悪徳業者から金を借りたのだなと一目で分かる事例の1つです。

 


 

事業資金の融資借入含む資金調達方法を信用金庫職員が比較

あなたがすでに経営者である、またはこれから起業しようと思っている場合、必ず直面するのは「資金調達」です。個人で借りれをする場合は車のローンか住宅ローン、または携帯電話の割賦販売くらいで、金融機関の対応も定型化しているため戸惑うことはないと思われます。しかし商売のお金、つまり「事業資金」の借入についてはよくわからず不安があるのではないでしょうか。企業を存続させる時、企業を成長させる時に必要となる資金調達は営業継続の生命線であり、経営者が判断しなければならない重要事項です。まずは相手方である金融機関がどのように事業資金を取り扱っているのか知ることから始めるのが得策です。

信用金庫内での事業資金の分類・種類

創業資金・開業資金

個人が起業する場合の資金全般を指します。後述の運転資金・設備資金が含まれており、起業および起業後約1年間に必要となる資金全てとなります。事業実績がない状態での申し込みとなりますので、迅速な回答は困難であり相応の時間がかかります。また事業計画書は必須です。近年は国の方針で新規起業者への支援メニューが各自治体から出ていますので、時間はかかるものの資金調達は比較的容易となりました。

設備資金

企業が新規設備を導入する、または既存設備の修理等にかかる資金です。工場用敷地の購入や新築などの不動産もこれに含まれます。設備資金の返済期間は導入した設備の耐用年数(償却期間)が上限となるのが一般的です。軽微な設備や既存設備の入れ替え等なら不要ですが、大型設備投資の場合は導入後の事業計画の提出が求められることが一般的です。国の働き方改革の推進により、生産性を上昇させるため設備資金については補助金等のメニューも揃っており、金融機関も前向きに捉えてくれる資金です。

運転資金

企業が営業活動を続ける中で、売上の入金よりも費用の支払いが先行する場合に必要となる資金です。また、赤字経営の際も補填資金として必要となります。事業形態により必要額の割合は大きく違いますが、簡易的には月商の2ヶ月分が目安となります。財務内容や企業の規模によらず普遍的に必要となる資金で、成長企業ほど借入額が膨らむ傾向があるなど、少なければ良いと言うわけではありません。返済期間は5年以内がほぼ上限ですが、当座貸越枠を設定し、必要に応じて随時入出金して行くのが一般的です。

事業資金の調達方法

銀行ほか金融機関からの融資

①銀行からの融資

資金調達といえば融資であり、融資といえば銀行です。あなたが資金調達を行いたいと考えた時、まず取引のある銀行へ相談にいくのは当然の選択です。すでに決算書を提出しており、融資取引済であればスムーズな対応が受けられますが、決算内容が悪い場合は謝絶される可能性もあります。また、親密な相談相手としては疑問符がつく場合もあり(担当者による)、内容が悪い場合の資金調達のハードルは高いものがあります。一方で規模が大きいためプロパー金利は低い傾向にあります。ただし担保や連帯保証人などの条件は特段ゆるいわけではなく、逆にきっちり保証・保全を求められる可能性が高いです。融資を受けた後は、決算内容に懸念なく、延滞等がなければほぼ経営に口出しをしてくることはありません。逆に優良決算であれば金利低減に応じるなど、融資条件は流動的に変化します。
融資メニューは多数取り揃えており、後述のクラウドファンディング等の窓口となれるなど、資金調達相談のハブとなれる機能を持っています。その面でも最初の相談先として適格です。

②信用金庫からの融資

信用金庫は前述の銀行とほぼ同じ機能を有していますが、金融機関として比較的小規模であることから差異が生じています。信用金庫職員は大抵あなたの地元の人間です。異動はありますが、営業地域が決まっている以上、地域外へ行くことはありません。同じ地元で生きるもの同士の同胞意識から、あなたの相談に対する親密度は銀行と比較して高いものとなります。ウェットな要素と思われるかもしれませんが、資金調達の成否が企業の命運を左右する場合、担当者の熱意の有無は死活問題となります。極めて重要な要素と考えた方が良いでしょう。一方でプロパー金利は銀行と比較して高い傾向にあり、これが経営規模が小さいことのデメリットといえます。担保・連帯保証人の条件は銀行とあまり変わりませんが、交渉次第の余地は銀行よりも残されていると考えてもいいと思います。融資メニューについては銀行との差異はほぼありません。最初の相談先としては銀行よりも信用金庫をお勧めします。

③日本政策金融公庫からの融資

日本政策金融公庫(以下公庫)は民間の金融機関の補完的役割として設立されています。特徴としてはほぼ全ての業種で利用可能であり、金利も比較的低く抑えられています。制度メニューも潤沢に取り揃えられており、設備・運転・創業資金を問わず対応可能です。金融機関の人間として最大の特徴と捉えているのは、その審査基準の低さです。金融機関で融資審査が通らない企業であっても、公庫はOKだったという話はザラにあります。現場の人間からすると(大きな声ではいえませんが)「最後の貸し手」という認識があります。相談窓口は各金融機関、地元商工会議所等です。融資実行までに金融機関プロパーよりも時間がかかると考えておきましょう。

④ノンバンク系からの融資

会社経営をしているとノンバンク系融資のFAXがきたことがあろうかと思います。ノンバンク系とはつまり金融機関以外の融資業者を指します。特徴としては、「即日融資」など実行までの時間が極めて短いこと、審査が甘いこと、そして金利が比較的高いことが挙げられます。金融の常識ですが、融資実行までに時間がかかる商品ほど低金利で、時間がかからない商品ほど高金利となるため、ノンバンク系は当然に高金利となります。簡単かつ即日融資は企業にとっては魅力であるため借入を行う企業もあろうかと思いますが、極めて大きなデメリットがあります。それはノンバンク系から融資を受けている企業に金融機関は絶対に融資をしないと言うことです。金融機関は資金調達の方法によっても経営者の能力を見ています。ノンバンク系から借入を行うと言うことは、短絡的であり、資金繰りが杜撰で計画性がなく、他の金融機関が相手にしていない、と判断します。決算書に金融機関以外からの借入金の記載があった場合、金融機関からの融資はほぼ受けられないと考えてください。

補助金・助成金で事業資金を調達する

政府は人口減や生産性の低下に対応するため、働き方改革を推進しています。そのための施策として設備刷新について補助金を出すなど、設備導入支援の体制を整えています。近年の代表的な補助金が「ものづくり・商業・サービス高度連携億進補助金」で、最大2,000万円の助成が受けられます。しかし、補助金の公募開始から受付締め切りまで2ヶ月しかなく、また内容について認定支援機関の承認がいるなどハードルは低くありません。交付申請書には事業計画が必須ですが、革新性はあるか等、精緻に内容を精査しないと採択に至りません。実際に採択された顧客はコンサルや認定支援機関の職員の全面的なバックアップを受けている場合がほとんどで、通常業務をこなしながら自力での採択はかなりハードルが高いと考えます。ちなみに2018年の採択率は約50%となっており、出せば採択されるものではありません。またコンサルは成功報酬として10%ほど抜きますので、費用もそれなりにかかります。採択後の事務処理も簡易ではなく、それなりの事務量を覚悟してください。資金調達として多額の補助金は魅力ですが、採択までのコスト、および資金入金までに相当の時間が必要となるなどを考慮して取り組む必要があります。

自己資金と家族や友人からの借金

起業する場合はある程度の自己資金があるのがベターです。自己資金があると言うだけで信用度が上がります。それだけの資金プールができる余裕と蓄財する能力があると判断するからです。また法人でよくあるのは代表取締役から法人に資金を貸し付ける場合です。もっとも簡易な資金調達ですが、法人から個人への利払いはする必要がある点に注意です。
家族や友人から借金をする場合は、起業時とそうで無いかによって違いがあります。起業時に資金提供してもらう場合は「出資金」とするか「借入金」とするかを明確にする必要があります。「出資金」とした場合は法人の所有権を一部渡すことと同義になるため、その後の経営に影響を及ぼす可能性が残ります。単純に株主となることをイメージしていただければ良いと思います。相続などで株式は散らばる可能性も高いため大変リスキーな形です。逆に「借入金」とした場合は、単に融資を受けたことと同義ですから経営に対しての影響力はほぼありません。しかし、銀行融資と同じように返済を延滞するなどした場合は差押等が行われる危険性があります。家族・友人からの借入であっても金銭消費貸借証書を取り交わすことは必須です。親密な関係性から曖昧にやり取りするのではなく、親密であるからこそ明確にしておくべきです。

個人投資家やエンジェル投資家からの出資

創業資金を金融機関に頼らず調達する手段として、個人投資家からの直接出資があります。一般的にはエンジェル投資と言われます。これは投資であるため前述の個人からの借入と違い「出資」になります。よって利息はかからず低コストでの資金調達となりますが、状況によっては配当金を支払う事もあるでしょう。メリットとしてはローコストである事、及び出資者の人脈の紹介や経営上のアドバイスが受けられるなど、コンサルティングが受けられる点は大きいと思われます。特にスタートアップ時は十分な販路が構築されていないため、顧客を紹介してもらえることは何より心強いと思われます。一方デメリットとしては、経営権の一部を出資者が持つと言うことです。創業当初は良い関係であったとしても、経営を続けるにあたり意見が相違し経営において自由な決定がなされなくなる懸念もあります。エンジェル投資は節税にも利用できるため、今後拡大していく可能性があります。マッチングサイト等もあるため、資金調達の手段として一考しておくのも悪くありません。

クラウドファンディングで事業資金の調達

クラウドファンディングは近年身近になった資金調達方法です。主にネットにて資金を募り、目標金額を設定し一定期間募集をかけるのが一般的です。クラウドファンディングには購入型、投資型等の種類がありますが、購入型が一般的と思われます。商品開発について資金提供を募り、その返礼として当該商品を渡す仕組みです。商品開発費を調達することが可能となります。メリットとしては金銭出資を受けて商品での返礼となるため返済資金の確保が不要な点と、フラウドファンディングでの募集そのものが宣伝行為となる点です。デメリットとしてはファンディング業者を通じて募集を行うため手数料が必要である点と、募集額に達しない場合はプロジェクトがご破算となる点です。確実な資金調達とはならないため、商品の宣伝と割り切った方が良い側面もあります。

まとめ

資金調達には様々な種類がありますが、2019年現在において政府が中小企業の支援に力を入れている以上、金融機関からの借入が有利であると考えます。金利も低い水準となっており、経営権を握られる事もありません。また融資取引により様々な情報提供も受けられます。その他の資金調達方法もそれぞれメリットがあり、資金調達の目的ごとに検討する価値は十分にあります。特にクラウドファンディングは自社および商品アピールには有用と思われますので、広告宣伝の一環として取り組むと良いと思われます。

 

 

銀行融資と事業ローン借入を体験する「資金繰りラウンジ」

自分が自営業→ 法人化と進もうとする中で、銀行融資や資金繰りについて学んだことを残しておきつつ、商売・ビジネスシーンの変化なども捉えられたらと思ったの運営のきっかけです。

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資金繰ラウンジ編集長
自分が融資を受ける側として身につけた知識や融資申込の実体験を書くことで、私と同じような資金繰り初心者のお役に立てれば嬉しいです。

また、10年ほど銀行に勤務していた方や、20年以上信金に勤務している方に、金融機関側の視点で記事を多数書いてもらっていますので、なかなか外からではうかがい知れない銀行融資や信金融資の実態をつかめるかと思います。

 

元銀行マン カネトシ(金利)さん
地方銀行に10年ほど勤務し、ファイナンシャルプランナー、証券外務員の資格を有しています。個人向けでは、住宅ローン、消費者ローン、保険、投信等の販売をひと通り経験し、法人には事業資金の貸出を行っておりました。現在は物販とコンサルティングで独立起業しております。

執筆:銀行融資プロパーと保証協会/事業性資金融資の借入を解説

 

現信金マン ノブカネ(信金)さん
信用金庫に勤務

執筆:信用金庫の法人融資 個人事業借入を信金さんが解説

 

資金調達は企業の生命線

あなたが事業を行う経営者であるならば、資金調達の必要性を感じたこと、または調達を迫られたことがあると思います。営業を継続する上で必ず行うことになると断言しても良いほど、企業における資金調達は必須の行為です。業績が不調の際は赤字補填資金として、好調の時は追加の仕入れ資金としてまたは設備投資資金として、企業のフェーズを問わず浮上する課題です。経営者がまず最初にぶつかる壁は資金繰りであり、その過程の中で資金繰りの重要性および「資金調達」の確実性を如何に高めておくか、それが不可欠の能力であると気づくはずです。その過程を経て初めて、経営者としてのスタート地点に立ったと言っても過言ではありません。それほどに資金調達は重要なのです。

 

 

 

 

 

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