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銀行融資と事業ローン比較!法人融資と個人借入の資金繰り
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銀行融資とノンバンクの事業ローン比較。審査基準・審査内容、融資までの時間ほか、メリット・デメリットを比べる

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会社や個人事業主が商売用に借りるローンのことを事業資金とか事業融資などと言います。
事業融資は銀行などの金融機関や政府系金融機関である日本政策金融公庫から借りるのが一般的に周知されていますが、実は消費者金融や信販会社などの民間企業のノンバンクも事業資金の融資を行っています。
銀行融資とノンバンクの違いとはどのような点にあるのでしょうか?
また、皆が銀行から融資を受けるのはどのような理由があるのでしょうか?

■銀行融資とノンバンクの事業者ローンの比較点

まずノンバンクの事業者ローンの特徴と銀行融資との違いを列挙します。

・審査基準

銀行の審査基準は返済可能かどうかと合わせて、将来の会社の見通しも重要視されます。
3期連続で営業赤字であり、債務超過に陥っている会社はいくら短期的な資金繰りで返済可能であると判断できたとしても、業況が上向く材料が見つからない限りは融資が出ないことがあります。
一方、ノンバンクの審査基準は返済可能かどうかだけです。
その資金が会社へ注入されることによって会社の業況が将来どうなるかはあまり考慮されませんので、提出に必要な書類も少なくてすみますし、審査にかかる時間も短くなります。
また、審査の通過率も圧倒的にノンバンクの方が高くなります。

・審査内容

銀行審査の内容は、決算書や確定申告書に加えて様々な資料の提出が要求されます。
資金繰り表、売上や仕入れの実績、工事の受注明細などです。
また、銀行員とのヒアリングも非常に重要で、経営者としての資質なども審査の材料になります。
一方、ノンバンクの審査で参考にされる情報は決算書や確定申告書のみと言っても過言ではありません。
ノンバンクの審査ではお金を返済できるかどうかを判断する過去の実績のみが重視され、将来性やビジョンや経営者の資質などはほとんど考慮されません。

・融資スピード

銀行審査では、新規で銀行から融資を受ける場合には2~3週間程度の時間を要します。
決算書などから判断される企業審査に加えて、将来性も判断されます。
審査そのものの内容が多岐にわたることに加えて、信用保証協会付の審査、銀行支店の審査、銀行本部の審査と審査の段階が何段階にも分かれているため、融資までには時間がかかります。
一方、ノンバンクの審査は決算書類を対象として審査だけですし、銀行のように何段階にも審査が分かれているわけではありません。
最短即日や翌日融資というノンバンクも少なくありません。
そもそもノンバンクには銀行から融資を断られた事業者が融資を申込んでくることが大多数です。
そのような時にはお金の入用も急ぎである場合がほとんどです。
このため、銀行とくらべて審査が簡単でスピードが速いという点がノンバンクの売りでもあります。

・金利

前述したように、ノンバンクの金利は消費者金融の個人向けカードローンとほとんど変わりません。
一方、銀行にとって事業融資は単に収益性という観点を超えて非常に公益性の高いものとなっています。
銀行は取引先の企業が成長することによって、地域経済の発展や、雇用の確保や、従業員との取引拡大という指名を負っているためです。
そのため、銀行の事業融資の金利は1%~3%程度の低金利であることが一般的です。

・担保

前述したように、運転資金の融資であれば銀行は担保を要求しないケースがほとんどです。
一方、ノンバンクの場合には担保を要求されるケースもありますし、これが悪徳業者の場合にはほとんどと言っていいほど担保を要求されます。

・銀行融資のメリット

銀行融資のメリットはやはり金利が低い融資を受けることができるという点にあります。
また、銀行は事業資金を融資している企業はお客様であると同時に地域の発展のためのパートナーとして扱うため、融資残高があるうちはいつでも経営の相談に乗ってくれますし、経営に有用な情報を無償で提供してくれます。

・銀行融資のデメリット

銀行融資のデメリットは提出書類の多さ、融資までにかかる時間です。
先ほどから説明しているように、銀行は単に決算書類だけ見て審査を判断しているわけではありません。
そのため、様々な書類の提出が要求されますし、審査の段階も何段階もあるため、審査には時間もかかります。

・ノンバンクのメリット

ノンバンクのメリットは審査の基準が銀行よりも甘いため、銀行から借りることができなくなった事業者でも融資は可能であるという点と、融資までのスピ―ドが早いという点にあります。
また、書類の提出や面倒な手続きも銀行融資は不要であるという点もメリットの1つです。
どうしても資金繰りに困った時や、とにかく急いで資金が必要というような時にノンバンクの融資は強い味方です。
また、ほとんどの銀行融資の場合には納税証明書の提出が必須です。
しかし、ノンバンクの借入れには納税証明書の提出が必ずしも要求されないため、税金の滞納によって銀行から融資を受けることができない企業もノンバンクからであれば融資をうけることができる可能性があるという点もメリットです。

・ノンバンクのデメリット

ノンバンクのデメリットはやはり金利が高いという点にあります。
また、銀行よりも無責任であるという点です。
ノンバンクの融資は完全に収益目的であるため、一度融資をしたらその後の業況がどうなろうと、返済さえしてくれればOKという観点です。
資金繰りや経営などの相談には乗ってくれません。
銀行とノンバンクのメリットとデメリットは非常に対照的で、双方のデメリットが双方のメリットとなっています。
違いをよく理解して、利用しましょう。

■ノンバンクからの借入れは銀行審査でマイナスになる?

個人のローンでは消費者金融などのノンバンクからの借入れがあるとそれだけで銀行審査にはマイナスとなります。
では、事業融資ではどのような扱いとなるのでしょうか?

・マイナスになるが保証協会の枠が残っていれば大きな問題はない

決算書には借入金の明細が表示されます。
この際、ノンバンクからの借入れがあると銀行は「この借入は何?」と疑問には思いますが、この借入金の返済が正常に履行できており、新規に銀行から借り入れても特に返済に問題がなく、融資に妥当性があれば融資を行います。
ノンバンクの借入れは銀行が利用する信用保証協会の保証枠とは別枠ですので、財務上問題のある借入れでない限りはノンバンクからの借入れがあるというだけでは問題にはなりません。

・不動産登記簿謄本が実は重要

銀行は新規で融資を行う事業者や代表者の不動産の登記簿謄本をチェックすることがあります。
これは、前述したように、おかしな企業からお金を借りて担保を設定されていないかというチェックを行うためです。
会社の決算内容に問題がなくても、何らかの理由でノンバンクからお金を借りて抵当権が設定されていた場合には当該借入金について銀行は徹底的に調べます。
この際、融資金が返済不能になっていると判断した場合には融資を行わないこともあります。
筆者が銀行員時代、同じように登記簿謄本を取得したところ、財務上は全く問題がないのに、税金の未払いによって、不動産差押の仮処分が登記されている会社がありました。
登記簿謄本をとって、ノンバンクからの抵当権などの怪しい登記がある場合には融資を行わない場合もあります。

 

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■銀行の事業者ローン、ビジネスローンとは

銀行のホームページには事業者ローンやビジネスローンという紹介が乗っていますが、これはどのような意味あいのローンなのでしょうか?

・ホームページなどに記載がある商品は基本的にパッケージ商品

銀行のホームページなどに記載がある事業者ローンやビジネスローンはすべてパッケージ商品で、誰が借りても同じ条件の融資であると考えてください。
パッケージ商品とは①保証会社の有無②融資期間③金利(会社の業況によって金利区分がが分けられている場合もある)④融資限度額⑤資金使途
などがあらかじめ決められている商品ということです。
ホームページに記載されているということは不特定多数の人に告知しているということであり、皆に平等に同じ条件が適用される商品です。
銀行と初めて取引を行う場合にはほとんどこのパッケージ商品しか借りることができないと考えてください。

・保証付き融資が基本

ホームページに広告していて不特定多数の人向けの商品であるということは、申し込んでくる人が海のものとも山のものとも分かりません。
そのような不特定多数の人向けに「無保証で、いくらまで融資します」ということを銀行は言えませんし。銀行にとってもリスクが高すぎます。
そのため、銀行のパッケージ商品のほとんどは信用保証協会か民間の保証会社の保証がついていることが基本です。
銀行のホームページに載っている商品の商品概要をよく見てみると「保証会社(協会)の保証が付くこと」が融資の条件としてしっかりと記載されています。

・銀行のプロパー融資とは別

プロパー融資とは銀行が無保証で融資を行う融資です。
保証料がかからないというメリットが利用者にはありますが、銀行にとってはリスクの大きい貸出です。
そのため、プロパー融資は銀行とある程度の取引実績があり、よほど信用力のある事業者に対してしか行いません。
不特定多数向けのパッケージ商品とは明確に異なります。
また、プロパーでなくても、銀行との相談の上、金利や期間や金額を決めて、通常の保証で保証協会に融資を行うという融資も銀行にはありますが、この方法もパッケージ商品ではないためホームページへの記載がありません。
こちらの方法もパッケージ商品では対応できない条件によって融資受ける必要があるからこそ行うものですので、個別に銀行員と相談して条件を設定することになります。

この辺を銀行員が徹底的に解説したページがこちら↓
銀行の保証協会付き融資と銀行プロパー融資の違い/審査が厳しいのは?

銀行融資の特徴や審査・融資の流れは、別途、特集ページで↓
銀行融資で事業性資金や創業資金を初めて借りる!条件 流れ 金利相場

 

■ノンバンクの事業ローンの特徴

ここではノンバンクの事業ローンの特徴を最後にまとめておきます。
主な特徴は以下の6点です。

・銀行で融資が出ない企業でも柔軟に対応

ノンバンクの審査は銀行のように厳格ではありません。
銀行は事業融資に関しては、当該融資金が返済可能であるかどうかだけではなく、融資によってその企業の将来性があるかどうか、今後も事業活動の中で雇用や投資といった行為によって地域に貢献していけるように企業を導くという大義があります。
個人向けのカードローンのように単に収益目的の融資ではありません。
そのため、救っても将来性が見えない企業には融資を行わないこともあります。
ノンバンクの融資目的は完全に収益目的です。
そのため、長期間赤字が続いており、今後売上の回復が見込めないような企業であっても、返済可能であるとさえ判断できれば融資に応じてくれる場合もあります。
銀行審査に関しては、今後の会社の見通しなどを証明する書類などの様々な書類の提出が要求されます。それに伴い審査にもだいぶ時間がかかりますが、ノンバンクの審査の観点は返済可能か否かだけですので、銀行審査よりもかなりハードルが低く、時間もかからないと言えるでしょう。

・信用保証協会や政策金融公庫からの融資とは別枠

銀行や信用金庫などの融資には信用保証協会の保証を付けるのが一般的です。
信用保証協会には当該企業に対する保証限度額というものが定まられており、いかに取引する金融機関を変えようとも、限度額以上の信用保証協会付の融資を受けることはできません。
また、政策金融公庫にも当該企業に対する融資限度額というものが決められています。
ノンバンクの融資は信用保証協会や政策金融公庫の融資とは別枠ですので、銀行や公庫から借りることができなくなった人でも融資を受けることができる可能性があります。
ノンバンクは最後の駆け込み寺的な役割を果たしているという側面もあります。

・融資までのスピードが速い

ノンバンクの審査は銀行と比べて圧倒的に融資までのスピードが速いというメリットがあります。
前述したように、ノンバンクの審査は返済可能かどうかです。
会社の将来性や可能性などはそれほど審査の際に考慮に入れません。
そのため、審査にかかるスピードは圧倒的に早く、最短で申込日翌日には融資というケースもあるようです。
月末付近になって明日までにどうしても資金が足りないというような場合にもノンバンクの融資は強い味方です。

・金利が高い

ノンバンクの事業融資は、銀行融資のように社会的な貢献という側面はありません。
個人向けカードローンと同じく完全に収益目的です。
そのため金利が高いという特徴があります。
最も人気があるノンバンクであるビジネクストの金利は100万円未満13~18%、100万円以上8~15%となっており、系列会社のアイフルの個人向けカードローンとそれほど変わらない金利となっています。
融資までのスピードが速い、銀行より審査が甘い、金利が高いという3点から鑑みると消費者金融カードローンの事業版であると考えた方がよいかもしれません。

・担保を要求されることも

ノンバンクの中には担保を要求されることもあります。
銀行や公庫では設備資金でもない限り基本的に担保は要求されません。
ノンバンクも原則担保不要と謳っている業者がほとんどですが、実際には担保を要求されるケースも少なくないようです。

・悪徳業者に注意

ノンバンクの中には悪徳業者もいるので要注意です。
銀行からお金を借りることができなくなった会社をターゲットにして少額のお金を貸付ます。
悪徳業者は返済されるかどうかすら考慮に入れていません。
そのような業者はほぼ必ず担保を要求します。
返済不能となった時に抵当権を行使して不動産を取得します。
目的は最初から担保となった不動産であるため、返済されるかどうかはそれほど重視していません。
筆者が銀行員時代には、倒産した会社の不動産の登記を見ると、3番抵当あたりに○○商事などという謎の業者の抵当権がついていることがありました。
倒産前の会社が資金繰りに困窮して、悪徳業者から金を借りたのだなと一目で分かる事例の1つです。

投稿者プロフィール

黒餅(こくもち)
黒餅(こくもち)
当ブログ管理人。WEBを中心としたスモールビジネスを運営。自分が自営業→法人化を経る中で、銀行融資や資金繰りについて学んだことを残しておきつつ、商売・ビジネスシーンの変化なども捉えられたらと思っています。不動産賃貸業も検討中。

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